国立国際医療研究センター

引用元

■方法
2021年2月にBNT162b2（ファイザー製ワクチン）を2回接種した熊本総合病院の健常者（基礎疾患等のない医療従事者等）225人を対象とした。

■所見
1回目投与後28日目の血清で50％中和力価(NT50)の有意な上昇が見られた。NT50と年齢との間には中程度の逆相関が認められた。NT50と副反応(AE)との間には相関が認められなかった。

1回目投与後28日目のNT50およびIgG値、2回目投与後のAEのスコアは、男性よりも女性の方が大きかった。

ワクチン接種者の中和活性の平均半減期は約67.8日で、検出可能な中和活性が失われるまでの平均期間198.3日であった。

エリートレスポンダー（NT50が1,500倍以上：全参加者の上位4％）の血清は、懸念される変異型の感染力を強力に阻止したが、その他の参加者（NT50が中程度）の血清の中はベータ株の感染力を阻止できなかったものもあった。